スコッチグレイン 乳化性 クリーム

今日はシュークリームについて紹介したいと思います。
革靴に興味を持ち始めると、手入れのことが気になります。
どんなシュークリームを使えばいいんだろう???
今日は、いくつかの黒のシュークリームの特徴などを書いてみます。
今日、紹介するのは、
乳化性クリーム 6種類
- SAPHIR / サフィール
- M.MOWBRAY / エム・モウブレイ
- BootBlack / ブートブラック
- WREN’S /ウレンズ
- Tarrago/タラゴ
- VIOLA /ヴィオラ
まずSAPHIR サフィールから
SAPHIR(サフィール)について
1920年に誕生したサフィール(Saphir)は、今ではフランス製の一流シューケア・レザーケアブランドとして認知されています。
皮革のケアと補修用品の品質についての世界的なリーダーとして、伝統的な製造工程とプレミアム品質の原料を適切に調合することにより、サフィール製品はあらゆる種類の革の保護と美しさを保つためのクオリティーブランドとして世界5大陸の65カ国以上で広く愛用されておます。
そのサフィールブランドの掲げる目標とポリシーは「常にその商品が最高の効果を発揮するために、厳選した天然原料から製品を製造し提供すること」で、テレビン油、ビーズワックス、カルナバワックス、オゾケライトワックス、ラノリン、ホホバオイル、ミンクオイル、ニートフットオイル、スウィートアーモンドオイルなどの天然原料にこだわり、革に悪影響を及ぼす合成樹脂やシリコンなどを配合することのない世界で唯一のブランドです。
サフィールブランドの製品はあなたがたの大切な持ち物の価値をより高めながら、気まぐれな天候からも守ってくれます。
特徴
- 蜂の巣から取れるビーズワックスを精製して使用している。
- 自然由来成分を使用している。
- 顔料系
- 50ml ¥1,080(amazon 2019.12.07現在)
- 非常に伸びがよい。
- ねっとりした光沢
- 暖色系 (黒の中に赤と黄色が見える)
- 広がりのある光り方
- ブラッシング後のベタつきは感じられない
M.MOWBRAY / エム・モウブレイ

M.モゥブレィブランドのシューケアプロダクツは、シューファクトリーやシューズブランド、 靴愛好家の方々から数多くの支持を頂いているシューケア(靴手入れ・靴磨き)用品のトップブランドです。
br_photo_01代表的な製品であるデリケートクリーム、アニリンクリーム、シュークリームは、イタリアにおける皮革タンナー(皮革製造メーカー)および靴メーカーの聖地の一つであるトスカーナ州にある伝統と歴史があるファクトリーで丁寧に製造されています。
靴クリームの製造については、大型の機械で大量生産が主流である現代では珍しい、熟練の職人による頑固なまでの「ハンドメ イド的製法」を堅持していて、欧州の靴クリーム作りの伝統と品質、こだわりを現代に受け継いでおります。
また、製造現場での評価が高い皮革用石鹸、ソール用クリーム、コバ用クリームなどのプロユース商品を一般商品化し、さらに日本のファクトリーにて独自製法で開発したステインリムーバーやモールドクリーナーなどをランナップに加えるなど、品質、伝統、を守りながらも、革新をおこなうシューケアブランドとして、日々、進化し続けています。
近年では、天然素材をベースにしたプレステージラインやクリーナー、除菌消臭剤などを、R&Dシューケアマイスター監修のもと開発し、高い製造技術を持つドイツをはじめ、 フランスおよび日本国内の提携工場でも製造しております。
M.モゥブレィブランドおよび同プレステージラインは、世界の優れた技術と R&Dシューケアマイスターのこだわりを具現化した、R&Dのオリジナルブランドです。
特徴
- ジャムのようにプルプルしており柔らかめ
- 寒色系(黒の中に青が見える)
- 顔料の中に染料も含まれる(メーカーでは公表していない)
- スーッと皮の中に入っていく感じがする
- 伸びが良い
- 塗った後は、しっとりとした感じ
- 50ml 990円(amazon 2019.12.07現在)
BootBlack
○ 伝統を今に生かす、プレミアムシューケアの提案
タンナー様から靴小売り店様にいたるまで、すべての皮革関連業態に90年以上の長きに渡り、靴仕上げ剤・靴クリームを提供してきた株式会社コロンブスが、その知識と開発力を結集して作り上げた、ジャパンメイドのニューブランド”BootBlack”シリーズ。
靴がその存在感を主張し始めた昨今、お客様一人一人のご要望を具体化し、オリジナルな靴を作り上げるために活動している当社”トップシャイニスト”の独自の判断基準を採用し、「磨きのプロ達」が創りあげた、それが”BootBlack”シリーズです。
特徴
- 顔料ベース
- シルバー缶:ジルバーライン 55ml ¥880
- ブラック缶:ブラックライン 55ml ¥1,100
- ジルバーライン:固め、粘度が高い雰囲気、粘り気がある
- 黒の感じが強い(無機質なイメージ)
- どっしりした黒、シャープな黒、落ち着いた黒
- ブラックライン:(ナノ顔料 より細かい粒子により染み込みやすく定着しやすい)
- 固めで粘り気がある。
- シルバーラインよりも色味は薄い
- 暖色系(やや赤みが感じられる、濃いグレーのイメージ)
- 伸びが良い。
- 浸透する感がある。
- 伸びと浸透のバランスが良い。
- 日本製、アメリカ製の靴との相性が良い。
WREN’S /ウレンズ

WREN’Sとは、1889年にWilliam Edward Wrenが靴の聖地、イギリスのノーサンプトンにて設立したシューケアブランドです。
当初はシューポリッシュを生産し、その優れた品質によって徐々にシューケアブランドとしての地位を確立していきました。
1892年から3年間、The Leather Trades Exhibition【レザー貿易展示会】にて最優秀賞を授与され、高い品質と信頼を得て知名度のあるブランドへと飛躍しました。その後、ポリッシュ以外のシューケアアイテム開発に注力をしました。
1936~1952年の間、国王ジョージ6世により第二次世界大戦中の王立軍用ポリッシュの供給ブランドに指定され、Royal Warrant(英国王室御用達)に認定されます。
シューケアブランドとして、非常に高い地位を獲得しました。
同社HPより
革靴用の乳化性クリームです。ウォーターベースの為、伸びが良く、革に栄養が浸透しやすいのが特長です。ビーズワックス、カルナバワックスを配合しているので、保湿効果が高く、磨き上げると素晴らしい光沢がでます。
非常に柔らく、伸びの良いクリームなので普段使いは勿論、履きおろし時や乾燥時などのご使用をおすすめします。
■カラー:ブラック、ニュートラル(無色)、ダークブラウン、ミディアムブラウン、ライトブラウン、モレロチェリー、ボルドー、ホワイト、ネイビーブルー、ラセット(赤茶)(全10色)
■主成分:ろう、油脂、有機溶剤
■種類:乳化性
■内容量:50ml
販売価格880円(税込)
特徴
- ジャムのようにプルプル揺れる。トロっとしている。柔らかめ。
- 色は薄め
- ビーズワックス、カルナバワックス配合。保革力に優れる。
- 染み込みやすい。すっと入っていく。
- 黒の中に黄色が見える。薄いグレー。着色能力はあまり高くないかもしれない。
- 保革成分がしっかり含まれている感じがする。
- 伸びがいい。
- 塗り込むとサラッとしている。
- 革に非常に良さそうな感じがする。
- 栄養剤が染み込んでいる感じがする。
- 黒いデリケートクリームのように使える
- 匂いが良い(石油系の匂いが無い)
Tarrago/タラゴ
Tarrago Brands International(タラゴ・ブランズ・インターナショナル)は、靴の修理とケア用の商品の製造と販売をおこなっています。
1940年に設立、2008年にフランスアルマ社の一部となりました。
本社は、スペイン・バルセロナ県のマンレザにあります。
歴史
1940年、”プロドゥクドス・タラゴ”という会社名で設立され、設立当時は、家庭用の生地染料を製造していました。(会社がある)マンレザ地方は、19世紀から、生地の一大生産地として有名でした。
(マンレザがある)カタルーニャ地方の生地産業が60年代に衰退したのを受け、タラゴ社は、靴の修理やケア用の商品の生産へと方向転換をしました。タラゴ社は、“ユニバーサル・ダイ”という名の、現在でも継続販売されている、白いレザーを黒く染め替える事さえできる、世界で最初の水性レザー染色剤を開発、靴業界の発展に大きく貢献しました。この成功により、タラゴ社は国内/国外双方で、大きく業績を伸ばしました。
80年代になると、登山靴用、スポーツシューズ用、子供靴用、乗馬用まで商品用途を増やすと共に、工業用/プロ用の商品まで、商品ラインナップを拡充しました。
同社HPより
特徴
- 粘度がある。
- 黒色が強い。
- 黒の中に若干、黄色が見える。
- カルナバワックス配合
- 今回のクリームの中では固め。
- サラサラで染み込みもいい。
- ブラッシングすると光沢が出る。
- 50ml ¥735(amazon 2019.12.07現在)
- 潤い感は弱め。
VIOLA /ヴィオラ

■VIOLA シュークリーム(ビン入り・35ml) ※42色
ガラス瓶入り乳化性染料タイプの靴クリーム「VIOLAシュークリーム」はVIOLAシリーズのフラッグシップです。
乳化剤の量を抑え固形分の多いVIOLAシュークリームは、水分や有機溶剤の含有量が多い従来の靴クリームに比べると伸びが今ひとつと感じられるかもしれません。また、ビンの蓋を開けっ放すとすぐダメになってしまう……まだ欠点だらけかもしれませんが、日本の靴クリームはどうあるべきか真剣に追求し、私たちの技術を結集した結論がこれです。


私たちがこの製品でこだわったのは、以下の点です。
・他の靴クリームでは味わえない深く自然なツヤ
・革の風合いを活かす染料の調合
・革に必要な栄養(油分・水分・染料)の堅実な補給
・革に水を呼び込みにくい耐水性
・蓋を開けるときにガラスとブリキが擦れる音
【深く自然なツヤ】
ツヤは光沢度計で測ると数値で把握することができますが、測定した数値が同じでも実際に人間の目で見たツヤの印象は、靴クリームの処方によって異なります。VIOLAシュークリームは、手間を惜しまず靴の最良のコンディションにこだわる皆様が「磨きこんだツヤを味わえる」仕上がりを目指しました。深く自然なツヤがこの靴クリームの持ち味です。

【染料タイプの靴用クリーム】
VIOLAシュークリームは、色素に染料のみ(※1)を使用しています。
乳化性染料タイプの靴クリームは革の表面に付着する顔料タイプと比べると一見色があまりつかないように感じますが、実際にはより堅実な補色力を持っています。染料はクリームの中では分子レベルで分散し、水分と一緒に革の繊維に浸透して補色します。
染料で仕上げられた高級レザーは時間とともに褪色しますが、革の風合いを保つには乳化性染料タイプのVIOLAシュークリームが最適です。

※1 旧ヴィオラ靴用クリームの「白革用・着色性(現ホワイトニングクリーム)」は、顔料(酸化チタン)を使用しています。
※2 ニュートラル(無色)のクリームを濃い色の靴に使用するときは、必ずブラッシングをていねいにしてください。革のシワにクリームが残ると乾いたあと白くなり、再度クリーナーから手入れをやりなすことが必要になります。

私たちは靴の手入れを「作業」ではなく、人と靴が触れ合う「趣味のひと時」だと考えてこの製品を設計しました。靴クリームのキャップを開ける音も、そのひと時にふさわしいものにしたいとガラスとブリキの素材にこだわりました。もちろんガラスとブリキの気密性がクリームを守ることが一番大切ですが、ガラス瓶のグレードが化粧品レベルになったのは、この製品へのそんな思いとこだわりがあったためです。
同社HPより
特徴
- 染料タイプ 革の中に浸透し定着力が強い。クリームが取れても黒が残る
- 粘度は、今回の中で中間
- 色は薄め。
- 黒の中に青を感じるグレーが見える。
- 伸びはスッと伸びる感じでは無い。
- 35ml ¥880
色々と試してみるのが、また楽しいところです。
自分に合ったクリームに出会えるといいですね。
今回は「靴職人PC」さんの投稿を参考にさせていただきました。
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